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センリのみち

年収1000 万を目指すシングルマザーの記録〜専業主婦で離婚、4月から働きます!

ものシリーズ①10年モノ

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ミニマリストのブログを訪れると、必ず目にするこだわりの品。

熱弁に次ぐ熱弁、購買意欲をかき立てる甘い言葉。

ミニマリスト見習いらしく、挑戦してみたいと思う。

出会い

あれはそう、10年ほど前のことだろうか。木の葉がうっすらと色をつける頃、小さなボストンバッグを片手に、せんりは京都駅に降り立った。京都で下宿しながら大学に通う弟を訪ねて初めて訪れたのであるが、せんりが常々想像していた京都とは大分異なるものであった。

「ねぇちゃん!こっちこっち!」

 昔はせんりの後ろにくっつきまわってばかりで、「いっぽはまるで、金魚のフンだなぁ」と父に揶揄われていた弟も、いつしかせんりの背を追い越し、精悍な青年へと成長していた。

「先にお土産買いにいこうか?うちに帰る途中にあるけど」

 弟に連れられて向かった先は、小綺麗な路地に懐かしい佇まいの小店が並ぶ観光地。京都の紅葉に誘われてきたのであろう一組のカップルが、今しがた出てきた京小物の店に、せんりは興味を惹かれた。

「ちょっとだけ見ていい?」

 中には和柄のがま口やポーチ、櫛や鏡が所狭しと並び、修学旅行で訪れた女学生たちが顔を寄せて笑い合っている。せんりは少し悩んで、陳列棚の端に追いやられていた一本の耳かきを手に取った。

「ずっとあなたを待ってたわ」

 薄紅色の和柄の服を着て、真っ赤な身体を妖艶に見せつけながら、鈴の音のような凛とした声で彼女が言う。

「あなたにはわたしが必要なの」

「ええ、分かってるわ。わたしだって、ずっとあなたを探してたもの」

 せんりは船を漕ぐ店主の前に500円玉一枚と100円玉三枚をそっと置くと、軽やかな足取りで店をあとにした。

 それからというもの、せんりのそばにはいつも彼女がいる。嬉しいときも、辛く悲しいときも、彼女はいつも穏やかに、せんりに寄り添ってリンと微笑む。その鈴の音のような軽やかな微笑みを聞くと、せんりはずっと以前に母の腕の中で眠りについたときのような、ふんわりと暖かい気持ちになる。 

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気に入っている点

  • 洗って繰り返し何度も使える。
  • 鈴の音が好き。
  • 手になじむ持ちやすさ。
  • ごみがでない。
  • 経済的。

ちょっと残念な点

  • 塗装が少し剥げてきた。
  • 子供の手の届かない所に保管しないといけない。(これは綿棒でも同じか)